インプラントのデメリットは?失敗しないために
- 2019.09.18
- コラム

インプラントは歯の治療法として有効なもののひとつです。しっかりと噛むことができ、見た目も自然な歯なので笑顔を好印象にしてくれるメリットがあります。
しかしどんな歯の治療法でも必ずメリットがあればデメリットもあるものです。
こちらではインプラントのデメリットについて解説しています。
現在インプラントの治療を考えているが、どんなデメリットがあるか気になる方はぜひご覧ください。
インプラントは金属の歯の根っこを土台としてあごの骨に埋め込み、人口の歯をの上にかぶせるものです。
骨にしっかりと固定した状態ですので、しっかりと噛むこともできますし、セラミックなどを使用した人口の歯はとても見た目がいい特徴があります。
しかしインプラントの治療は費用がかなり高額になってしまいます。
現在通常のインプラント治療は自由診療になり、保険適用外で費用はすべて自費でまかなうものになります。
保険適用の歯の治療である、ブリッジや入れ歯は数千円~数万円で行われますが、インプラントは最低でも歯一本から20万円、歯科クリニックによっては30万円~40万円かかるものもあります。
現在インプラントの治療でも保険が適用される場合がありますが、がんであごの骨を削られた、事故であごの骨が損傷、生まれつきあごの骨が弱いなどに限られます。
インプラントは治療に時間がかかるのもデメリットです。
ブリッジや入れ歯は早くて一週間、長くて3週間ほどですが、インプラントは2か月~5か月かかってしまいます。
歯の治療と言ってもインプラントはあごの骨に金属を埋め込むのですから、全身麻酔が必要な手術になります。
手術後に傷口の回復や骨と金属がしっかりと結合するのにそれなりの時間がかかります。
まれにチタンなどの金属と骨の相性が悪い方もいるようで、術後経過しても結合せずにぐらつく場合があるそうです。
糖尿病や骨粗しょう症を患っている方もインプラントには向かないとされます。この疾患はどちらも骨が成長しにくくなり骨が弱くなる特徴があります。こちらもあごの骨と金属の土台がくっつきにくくなります。
現在はどちらの疾患も薬での治療ができるようになったため、しっかりと治療をすればインプラント治療が可能となる場合もあります。
インプラントの治療の前には自分がインプラントと体質が合うかしっかりと検査して確認する必要があります。
幼児から未成年、妊婦または妊娠の可能性のある女性もインプラントの治療は行うことができないとされます。
人間は成人するまでに成長を続けます。もちろん骨も成長するので形やサイズが変形するので、成長期のインプラント手術は行われません。
インプラント手術は歯茎を切開する手術のため、術後に傷口からの細菌感染を防ぐ抗生物質の使用が必須となります。妊娠中や妊娠の可能性のある女性は胎児への影響があるため、抗生物質などいろいろな薬の服用ができません。
未成年の場合は20歳以降、成長が止まったことを確認してからであればインプラントの治療ができます。女性の場合も出産後、母乳での子育てを終えた卒乳のタイミングであれば可能です。
インプラントのデメリットとして術後のメンテナンスがあります。
インプラントに限らず歯の治療では土台とかぶせ物があり、どんなに高度な技術があっても、その間にはわずかな隙間ができるとされます。食事のあとしっかり歯磨きやデンタルフロスなどで歯垢を落としたと思ってもわずかな隙間に蓄積されていくため、定期的に義歯の掃除が必要になります。
掃除を放っておくと、インプラントでも歯周病のような症状になったり、口臭のもとになる場合があります。
インプラントに様々なデメリットがあるので、まずは一度検査もしくは医師に相談してみましょう。
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